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数年ぶりの山行は思いもかけない事から始まった 世間はお盆休みに入っている。 そんな土曜日の夕方、エアコンの効かない仕事場へ、いつもの来訪者。 ソファーに掛けるなり「暑いなあ〜。どこか涼しいところへ行かない?」。 名古屋は、8月初旬に台風が本土に上陸した後は、 太平洋高気圧が列島を覆い35度を超す猛暑が連日続いている。 偶然にも仕事の目処もたっていたので、二つ返事で「いいよ」と。 「どこへ行こう?」から、目的地の決定までには、たいした時間を要しない。 僕が「常念に登ろう」と切り出す。 ここから登山ルートを書籍で調べる。 彼が車を無料で預かってくれるタクシー会社があることを思い出し 「ネット」でその会社を探す。 早々電話で確認、了解を取る。出発時間を深夜12時に決定。 久しぶりの山行は現実化に向けて動き始めた。 お 願 い 誤字脱字等にお気づきの時は、是非ご指摘下さいますようお願い申し上げます。
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| 第一日→第二日・三日/MAP |
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8月11日(土)・12日(日) 自宅に戻り山行の準備をする。数年間のブランクは山行の体力に不安があるため、縦走時のような荷物は避け、非常食と着替え程度の少ない荷物を、35リットルのリックに詰める。
午後11時、予定より1時間早く自宅を出発する。高速道路は帰省のためか、車の量は多めである。数度の休憩を繰り返し、午前3時過ぎに梓川SAに着く。ここで時間調整を行う。現在、昨年の豪雨で林道が一部通行止めのため、一ノ沢山岳補導所まで車で行くことができない。当然、一般車は通行止め。朝5時に開く工事用ゲートから先はタクシーのみの運行だ。 午前4時過ぎ、事前に電話予約しておいた南安タクシーの豊科営業所へ向かう。このシーズン、南安タクシーでは車で訪れる登山者へ24時間体制で対応してくれる。午前5時過ぎ、指定の駐車場へ車を止めて、タクシーで登山口へ向かう。一般車は「常念いこいの広場」付近に駐車場(要確認)がある。ここに工事用ゲートがあり、タクシーを待たせて、入山届けをここで提出する。一ノ沢山岳補導所手前1.5q地点でタクシーを降りる。この先は、工事中で車は入れず、林道を約30分ほど歩いて一ノ沢山岳補導所に着く。 |
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よく整備された登山道 林道終点登山口は標高1,250メートルにある。そこには一ノ沢山岳補導所/登山相談所と木造の素晴らしいトイレがあり、飲料水も補給できる。売店、自販機などはない。 午前6時15分、靴ひもを締め直し、軽いストレッチをして山に入る。コメツガ、ヒメコマツ、ブナなどの原生林の中に付けられた、緩やかな登山道をしばらく進む(0.5q)とトチの老木の下に、祠がある。「山の神」と書かれたプレートとベンチが用意されている。 緩やかな登りが続く、沢音が大きくなると烏川の大小の岩が積み重なった開けた河原に出る。ここで朝食と昼食をとる。しばらく河原沿いのルートをたどるが、やがて樹林帯の中を進む。まだまだ急登とはほど遠い登りが続く。ぬかるんだ箇所を所々に現れてくると「王滝ベンチ」に着く(1.6q)。水量のある清流は一ノ沢の中でも美味しい水と、評判になっているらしい。 小休止後、樹林帯を更に進む。このあたりから登りも少し険しさを増すが、大したことはない。周りの木々は分密集度も下がり木漏れ日として登山道を照らす。やがて、ほぼコースの中間点の小さな「烏帽子沢」を渡る(0.7q)。再び、登山道は樹林帯の道を登る。烏川の沢音が大きくなり始めた頃、水量のある「笠原」の橋に着く(1.2q)。ここで大休止。 しばらく樹林帯を進むと、沢沿いのルートになる。烏川の川幅も狭くなり、沢の様相が強くなる。日差しは厳しさを増し、身体から急激に水分を奪い取っていく感じがわかるようだ。 やがて、烏川から離れ、横通岳側の登山道に「胸突八丁」の道標がある(1.2q)。高山植物も数多く見られる、草付のジグザグ道を急登する。ガレた沢を1つ渡り、次のガレた沢が「最後の水場」である(0.5q)。本当に最後の最後まで水場があり、荷物の負担が少なくていい。 低くなった木々の中をいつ森林限界に出るのかワクワクしながら、ぐんぐん高度を稼ぐ。行動の間隔が短くなり、所々にあるベンチで休憩を取る。やがて視野が開け森林限界になる。安曇野の風景が眼下に広がる。間もなく標高2,450メートル「常念乗越」にでる(1q)。ルートの99パーセントは樹林帯の中を歩いてきたのである。衛星、携帯(DoCoMo)のアンテナの設置してある稜線を横切ると、赤い屋根の「常念小屋」がある。 携帯電話→DoCoMoは○ auは乗越の一部○ Softbankは? |
![]() 一ノ沢山岳補導所/登山相談所とトイレ ![]() 山の神 ![]() 王滝ベンチ ![]() 烏帽子沢 ![]() 笠原 ![]() 胸突八丁 |
![]() ![]() 常念乗越から安曇野を望 槍・穂高連峰が眼前に迫る |
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| シーズンピークの賑わい 午後の山容は多少もやっているが、槍・穂高連峰が眼前に迫り感激的なものだ。北の稜線は横通岳を経て大天井岳へ、南の稜線は常念岳を経て蝶ケ岳へ続く。 リックを降ろして、宿泊の手続をする。小屋は混雑していたが、ピーク時によくある1畳に2人ということもなく、布団1枚ゆったりスペースで感激。寝具は、敷き布団とシラフと枕、綺麗に畳んで人数分並べてある。場所は決められておらず、早く着いた者から好きな場所を確保できる。夕食は5時45分の2回目、食事までには随分時間がある。槍・穂高連峰が見渡せる、食堂の前にあるデッキで最高の山行に生ビールで乾杯。 一休み後、小屋の外へカメラを抱えて散策に出る。小屋前の石階段を上ったテラスは登山客の楽しそうな会話と、腹ごしらえで賑やかだ。北側の稜線脇には色とりどりのテントの花が開き、シーズンのピークをうかがわせている。横通方面へ少し登ると、吊り尾根から奥穂高岳までが遠望できる。周りはお花畑であるが、今では高山植物の数も少ない。食事の時間が近くなり小屋へ戻る。 |
![]() 槍・穂高連峰が眼前に迫る ![]() 横通岳 ![]() 登山客で賑わう常念小屋 |
![]() ![]() 食堂の前にあるデッキで生ビールと槍ケ岳 ![]() ![]() デッキの木組み越しの槍ケ岳 常念岳?実は山頂は見えない ![]() ![]() 横通方面へ少し登る、吊り尾根、奥穂を遠望 花畑であるが、今では高山植物の数も少ない |
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| 1回目の食事はすでに終わっていて、2回目の準備が行われている。間もなく食堂へ案内される。テーブルには心のこもった食事が並び食欲をそそる。ゆっくり味わって、今日一日の消費したエネルギーを補給する。実に美味しかった。 食後は、再び小屋前の稜線に出て、槍・穂高連峰へ沈む夕日鑑賞会。皆思い思いの場所に陣取り、シャッターチャンスを逃すまいと、暮れゆく空とにらめっこしている。夕日は槍ケ岳へ続く北鎌尾根へ隠れるが、まだ周りは明るい、やがて濃紺の空が穂高連峰へと降りてくると、稜線からは薄ピンクの光線がもれる。東の空には満天の星空が輝きを増してくる。 小屋の食堂で一休みと思いきや、食堂上の部屋も宿泊用になったため、早く休む人のことを考慮し、使用できないとのことだ。僕らも早々に部屋に戻り床につく(午後8時) |
![]() 常念小屋の夕食 ![]() 日の入り間近い槍ケ岳 |
![]() ![]() 日の入り間近い槍・穂高連峰 ![]() ![]() ![]() ![]() 日没後の槍・穂高連峰 |
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